アートライフギャラリーN 代表の中田園子です。
このブログでは、私が日々考えていること、思い付いたこと、発見したこと、おススメなこと・モノなどを自由に発信していこうと思っています。
ブログチャレンジ17日目です。
21日間のゴールが見えてきましたが、ゴール達成後も続けていこうという気持ちになっています。
なぜ私がギャラリーを始めたのか。
今日は後編をお届けします。
進路問題に悩む息子と、仕事をどうするのか問題に揺れる母(私)。
私たち親子は、人生のピンチに立たされておりました。
息子に関しては、進学するのか、しないならどうするのか。
高三の9月になっていたので、時間がありません。
焦れば焦るほど、決断ができないような負のループに入っていました。
同時に卒業制作の大型作品を仕上げなければいけないプレッシャーもあり、息子は精神的にも病んでいきました。
期限は迫ってきているが、とても卒業制作を仕上げられる状態ではない。
学校も辞めたい(高三の秋ですけど。。。)
と、ため息と共に言い続ける毎日でした。
医療の助けも受けながら、徐々に立ち直り、画塾の先生の助言で、某私大芸術学部のAO入試を受けてみたところ、ありがたいことに合格をいただけました。
本人も進路が決まったことで、肩の荷が下りたのか、久しぶりに明るい表情を取り戻していました。
(まぁ、この進路決定も後に波乱を呼ぶことになるのですが)
そこからは卒業制作も猛スピードで仕上げて、あの「遁世」を無事、卒業制作展で披露することができました。

一方、私の方は、息子の様子を見守りながらも、自分の人生について考えていました。
向いてないと感じる仕事を、お金を得るために続ける。
定年と呼ばれる時期までこれが続くのか。
それもいやだけど、仮に我慢して続けたとして、その後はどうする?
子どもたちにまだまだお金がかかるのに、いつまで続くかわからない老後のための蓄えなんてできない。。。
何より、今楽しくないし、もやもやする日々から脱したい。
自分が存在している意義はなんだろう?
息子の高校の卒業制作展で、若い才能から生まれた、躍動感に溢れる作品の数々に圧倒されながら、ぼんやりとこの作品たちはここで展示された後はどうなるんだろう、ここで終わりだったらもったいなさすぎるなぁと考えていました。
数日後、学校から卒制の作品を各自持ち帰るように指示があり、我が息子のあの超大型作品をどうするか問題が勃発しました。
家に保管場所がないから即処分する、と言う同級生もいて、思わず「ちょっと待った!私がなんとかするので、預からせてください!」と申し出てしまい、そこからギャラリー構想が唐突に始まったわけです(笑)
手元にある作品たち。
学生の作品ではあるけれど、一度の展示のみでその役目を終えてしまうにはあまりにももったいない。
もっと多くの人々の目に触れてほしいし、その価値がある。
若いアーティストの作品も認められれば、彼らの制作モチベーションにもなるのではないか。
若いアーティストを応援するギャラリー、やってみるか。
ちょうどその頃、起業の相談に乗ってくださる方にも出会い、数ヶ月後「アートライフギャラリーN」は始動しました。
このギャラリーを立ち上げようと決意するまでの私は、美術にも全くの素人な上、自分でビジネスを始めるタイプの人間ではないと思い込んでいました。
人の指示で動く方が楽だし、私はそのほうが役に立てるし向いている。
起業なんて私には無縁。
例のブレインロックというやつです。そう信じて疑っていませんでした。
しかし、これまでの人生を振り返ってみると、私は基本、人のいうことを聞くのは嫌な人間だったと気づきました。
人の指示で動いているとストレスが溜まるタイプであることに気づかず、いや、そうではないと思い込んで、それまで長い人生を送ってきてしまいました。
好き勝手にやっていいと決めたら、心底ラクになったのです。
向いていない仕事をやめ、自由に生きる道を選んだら、ストレス発散のために何十年もやめられなかった飲酒をキッパリやめることができて、自分でも驚いています(笑)
今考えても、半ば勢いで始めてしまったギャラリー業。
無謀だったとしか思えません。
いや、ギャラリー業界とか美術業界に無知でなければ始められなかったでしょう。
頭で考えていたらおそらく一生できなかったことだと思います。
これから先、ギャラリーがどうなるかも正直わかりませんが、もう前に進むしかないのです。
シンプルに私がいいと思うものを、いいと思っていただける方に届けたい。
若い才能の芽を潰すことなく、諦めることなく、育てていける社会を作る一端を担えたらいいなと願っています。
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中田園子