アート思考とデッサン力

アートライフギャラリーN 代表の中田園子です。

このブログでは、私が日々考えていること、思い付いたこと、
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発信していこうと思っています。

最近、「ビジネスの限界はアートで超えろ!」(増村岳史著)という本を読みました。
アート思考関連の本については、少しずつ読むようにしていますが、根本にあるアート思考の概念については、どの本も大体同じようなことが書いてあるなぁという印象です。

デザイン思考(他者ニーズ重視)やロジカル思考(効率性重視)とセットで語られつつもそれらとは対極をなすアート思考(創造性重視)という概念。

ビジネスにイノベーションを起こすにはデザイン、ロジカルだけではだめで、アート思考力が必要、と言われています。

アート思考力と言っても、いわゆるアーティストだけが持つ能力ではなく、本来誰もが持っている自主創造性能力なのですが、大人になるとその能力は影を潜めてしまったり、忘れ去られてしまったりしている人が多い、ということなのです。

その力を呼び覚ますために有効と言われているのは、アートに触れること、と理解していましたが、著者は、それに加え「絵を描くこと」の重要性についても説いています。

この本では、アートに触れることを「絵を観ること」として書かれており、これに関しては比較的実践しやすいかと思いますが、「絵を描くこと」に関しては、少々ハードルが高いようにも思えます。

著者の増村さんがここでいう「描くこと」は「デッサン」を主に意味しており、実はこのデッサン力を身につけるとアート思考力がより鍛えられるそうなのです。

「デッサン力」の何が良いかというと、まず描く対象であるモチーフを見たままに捉え、描写する、すなわちイメージ(ゴール)を保ち、具現化する力が鍛えられるということなのです。

さらにデッサンする際には、じっくりとモチーフを観察しなければなりません。観察する力も備わる、ということです。

加えて、意外かもしれませんが、デッサンという行為は感覚だけでできるものではなく、常に理論をともなっています。遠近法などの理論を理解した上で、それを実践し、成り立っているのです。

最終的にデッサンでは、バラバラな要素を統合し、調和させることが必要となります。
主観と客観を繰り返して、全体的にバランスをとり、全ての要素を調和させることでデッサンは完成するのです。

デッサン画は、ビジネスでいうところのプロジェクトと言うわけですね。

デッサン力は、ビジネスに限らず、あらゆるものの見方、考え方にも応用できると思います。

そういう視点からデッサンにチャレンジしてみるのも良いかもしれませんね。

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