アートライフギャラリーN 代表の中田園子です。
このブログでは、私が日々考えていること、思い付いたこと、
発見したこと、おススメなこと・モノなどを自由に
発信していこうと思っています。
ブログに関してプロからアドバイスを受けたので、より読みやすく、
伝わりやすくを意識して、少し体裁を変えてみました。
今日は、私が息子の美大受験準備の体験を通して得た知識などを、
同じような立場の方のお役に立てるかもしれないと、書いてみたいと
思います。
以前のブログでも書いてきたとおり、我が息子は高校から、芸術の
専門コースがある学校で、美術の彫刻を学びました。
私自身は美大にも行っていませんし、美術を学んだ経験もありませんので、
素人目線でしか語ることはできませんが、息子の通っていた高校は
設備的にも大変整っていましたし、指導してくださる先生や講師の方々、
そして生徒さんたちのレベルがとても高いように感じました。
高校ですでに専攻として選んだ分野に関しては、普通科の高校で学ばれている
お子さんたちに比べると、単純に学校で専科を学べる時間数が多い分、
スキルが上がっていくスピードも高いかと思います。
従って、その後美大を受験する際にも、普通科高校から受験されるお子さん
たちよりは有利になるでしょう。
ちなみに、息子の場合、もともと絵を描くのが好きで、中学時代は美術部。
高校進学の際も、美術をメインでやれるところという視点で、
進学先を選びました。
この高校に入るための対策として、中学3年の夏から画塾に通い始めまし。
同じ高校の美術科を目指すお子さんの中には、早い方で中1から画塾へ
通い始める方もいらっしゃるようです。
始めるなら早い方が良い、とは限りませんが、
お子さんがやりたい、と言い出した時にできる限りサポートして
あげられると良いのかなと思います。
受験対策、となるとどうしてもスキルやテクニックの話になってしまいます。
描く量が多ければ多いほど、技術的にうまくなるので、
早くから画塾に通われている方は、素人目にもレベルの違いが歴然でした。
息子は希望通り、行きたかった高校に入ることができ、3年間彫刻を学ぶことになりますが、
大学進学を考える時期になる頃、工芸をやってみたいと言い出します。
工芸のコースがある美大というのは、都内や首都圏には意外に(?)少なく、
本人は地方の美大を目指すと決めました。
美大受験を考えられる際には、専攻ごとに対策が変わってくるようです。
また、日本画や油画のようにポピュラーなものではなく、工芸のように受験者数も
少ないコースへの対策となると、対応している画塾も限られてくるようです。
ちなみに、当時受験予定だった京都市立芸術大学、金沢芸術工芸大学の
工芸コース対策をしてくれて、息子がお世話になった画塾は、新宿美術学院新宿校でした。
(結果的にどちらの大学も受験せずじまいでしたが^^;;)
以前のブログにも書いたように、高3の夏の終わりに突然進路変更することになり、
こちらの画塾で担当してくださっていた先生のアドバイスで、日本大学芸術学部
美術学科彫刻コースの総合型選抜入試(AO)を急遽受験することになりました。
時間がない中での準備でしたが、必要だったものは、願書に記載する実績や志望動機、
さらにこれまでの作品のポートフォリオを作り上げ、期限までになんとか提出しました。
(私は一切手伝っていません。本人が先生に見ていただきながら作りました)
日芸美術科の総合型入試は、当日はポートフォリオを持参して提出した後、
実技(鉛筆または木炭デッサン)とそれについてのレポート、面接を受けて終わりです。
本人は、デッサンの出来がイマイチだったから自信ないと言っていましたが、
ありがたいことに合格をいただけました。
息子の同級生では、ムサビに推薦入試もしくは一般入試で現役合格して
入られたお子さんが複数名おられました。
皆さん、専攻は違いますが、やはり高3から画塾にも通われて準備をされていたようです。
東京藝大に現役合格されていた方もおられました。
藝大は、専攻にもよりますが、またちょっと特殊?というか謎な基準なので、
対策をいくらしても、もはや運のような気もしますが、素人目線の
私の個人的見解に過ぎないので、軽く読み流していただければと思います(^^;;
最後に、お金の話になりますが、美大は入るまでにも画塾代と、
入ってからも私大の場合は、年間の学費が初年度は約200万円かかります。
(しかも入学金と前期分、つまり半分は一括で支払わされます)
2年目以降もそこから入学金(大体30万)を引いた金額くらいはかかりますので、
経済的負担が大きいことを、親御さんは覚悟しておかれた方が良いと思います。
国公立の場合は半分以下ですので、親的にはそちらを目指してほしいところでは
ありますが、カリキュラムの内容が充実しているのはやはり私大の方(授業日数も
全然違うそうです)だと、息子の高校時代の担任の先生がおっしゃっていました。
以上、美大受験に関する情報を探しておられる方に
少しでもお役に立てていたら嬉しいです。
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