ゲルハルト・リヒター展に行ってきました

アートライフギャラリーN 代表の中田園子です。

このブログでは、私が日々考えていること、
思い付いたこと、発見したこと、
おススメなこと・モノなどを自由に
発信していこうと思っています。

今週は空模様がグズグズ。
梅雨が戻ってきたかのような
東京です。

暑さは少し和らいではいるものの、
蒸し暑さにまいってしまいますね。

蒸し蒸しと暑い中、今日は
東京国立近代美術館へ
ゲルハルト・リヒター展」を
観に行ってきました。

現代アートの巨匠であるリヒター氏は
現在90歳。

今回の企画展では、初期の頃の
フォト・ペインティングや大型
アブストラクト・ペインティングを
含む138点の作品が展示されていました。

実はこの展示を観に行く前に、
リヒターの自伝的映画、
ある画家の数奇的な運命
を観ていました。

とある方から、リヒター展に
行くなら、この映画で予習して
おくことを勧められたからです。

私はいつも、作家や作品について
予習することなく、展示を観に行って
しまうのですが、今回はその映画が
とても気になったので観ることに。

映画は、リヒターの半生をベースに
描かれており、創作部分もかなり
入っている、とのことでしたが、
時代背景や、リヒターの生い立ち、
美術を学ぶ過程などは比較的忠実に
再現されていたのではないかと
思います。

おかげで、展示の鑑賞についても
いつもより深くできたかなという
気がしましたが、リヒター本人は
この映画に対して、激怒している
そうです (^^;;

なぜ怒っているのかについては、
詳しくはこちらの記事に書いて
ありますが、リヒター本人と
映画監督との間に
ミスコミュニケーションが
合ったようですね。

旧東ドイツ生まれのリヒターは、
第二次世界大戦下、壁画制作を職業と
していましたが、自由に惹かれ、
東西を分断する壁ができる前に
西側へ逃れ、デュッセルドルフで
美術を学び直します。

ここで、リヒターは、作品を作る上で
“自由であること、”
さらには、”作家の主体的な意志や
作為自体に疑念を抱きます
。”
(ゲルハルト・リヒター展パンフレットより
転載)

悩んだ末リヒターは、写真を正確に
うつしとるフォト・ペインティング
始めます。

ここがリヒターの画家として転機だった
ようで、何も考えず、うつしとるこの
画法で、画家として原点に戻ることが
できたようです。

モーターボート(第1ヴァージョン)(1965)

そしてこの後、抽象画やその他
立体作品など、次々に生み出して
いくようになります。

モネの睡蓮を思わせる「アブストラクト・ペインティング」(2017)
アブストラクト・ペインティング(2000)
4900の色彩 (2007)

こちらの企画展は
2022年10月2日まで
東京竹橋の
東京国立近代美術館にて開催中です!

追加料金なしで観られる
常設展も充実していておすすめです。

下のお問合せボタン、またはLINEからメッセージも受け付けています。

その他、当ギャラリーへのアイデアやリクエストもウェルカムです。

いつでもお気軽にお問合せください。

お待ちしています!

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