アートライフギャラリーN 代表の中田園子です。
このブログでは、私が日々考えていること、思い付いたこと、
発見したこと、おススメなこと・モノなどを自由に
発信していこうと思っています。
昨日、山形にある、東北芸術工科大学の
オープンキャンパスに行ってまいりました。
なぜオープンキャンパスに行ったのか?というと、
我が家の長男が受験する可能性があるからなのです。
受験の経緯についてはこちらを参照ください。
蔵王の麓にあるこちらの大学。
美術予備校の先生がすごくおすすめ
されていて、本人も興味を持ったので、
受ける可能性があるのなら、できる限り情報を
収集しておきたい、ということで、今年は開催
されたオープンキャンパスに参加するため、
前日から山形入りしました。
大袈裟にも、ほぼ家族全員でついて行ったのですが、
皆山形に行くのは初めてだったので、ちょっとした
旅行気分でした(観光する時間はありませんでしたが)。
東北芸術工科大学は、1992年創立の比較的
新しい芸術系大学です。
全国的にも珍しい公設民営の大学で、
山形県と山形市が設立、民間による運営で、
扱いとしては私立大学になります。
学費は東京の私立美大に比べると年間40万円ほど
安いそうです。
学校の特色としては、学生が主体となって
さまざまなプロジェクトを進めていくような
印象を持ちました。
教授が学生を教える、というよりは
一緒になってより良いものを作っていく、という
文化があるように感じました。
教授、講師陣もビジネスの第一線で
活躍してきた方々が、より実践に即した
指導をされていることもあるのか、卒業生の
就職率も95%超と、かなり高い水準です。
卒業後の進路は、大手自動車メーカーから
広告代理店、ゲームソフト、教職員等、
業種は多岐にわたります。
カリキュラムにも、実践的なものが多いせいか、
これはあくまでも私の個人的な感じ方ですが、
美大というよりは、専門学校に近いような印象を
受けました。
とはいえ、私も他の美大のカリキュラムについて
それほど詳しくないので、今どきの大学は
実践的な授業も多いのかもしれませんが、
少なくとも、この東北芸術工科大学の売りの
一つは、実践重視型からの就職率の高さである
といえると思います。
さらに、説明会で印象的だったのが、
この学校の指導方針を富士登山に例えて、
お話されていたことでした。
七合目までは学生も先生も一緒に登る。
七合目の景色というのは、それまでとは
全く違うそうで、ここまで来れば、
あとはもう学生自身で頂上を目指せるように
なるのだそうです。
美術の画力やスキル、という面においては
入試時に相当なレベルを要求してくる
東京藝大のようなところとは違い、
おそらくここも入ってから一緒に成長していこう、
というスタンスではないかなと感じました。
美大を目指す時に、何を目的とするか
またその先の将来をどう考えているか
によって学校選びは変わってくると思います。
美大と一口に行っても、それぞれ特色が
あると思います。
また学校の資料やホームページ上だけでは
わからないことも多々あるので、
学校選びの際には、可能な限りオープンキャンパス
などに参加して、実際に学校へ足を運んでみられることを
おすすめします。
学生さんの雰囲気なども、実際に見ると
わかりやすいですしね。
ちなみに、今回訪れたのは5月下旬だったため、
季節的には非常に良かったのですが、
山形の冬は、雪国慣れしていない人には
かなり厳しそうでした(^^;;
そういったことも考慮して、学校選びは
慎重にすべきだなぁと感じました。
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