奈良美智さんとの共通点

投稿日 2022年5月13日
著者 Art Life Gallery N
カテゴリーアート

アートライフギャラリーN 代表の中田園子です。

このブログでは、私が日々考えていること、思い付いたこと、
発見したこと、おススメなこと・モノなどを自由に
発信していこうと思っています。

奈良美智さんというアーティストをご存知ですか？

みなさん、彼の作品を一度は目にしたことが
あるのではないかと思います。

ちょっと不機嫌な感じの、鋭い目つきの
女の子の作品を多く描かれている作家さんです。

奈良さんのTwitterを最近フォローし始めたのですが、
今日たまたま目にした投稿が面白いなと思い、
彼のことをもっと知りたくなったので、サクッと
調べてみて、発見したことについて書いてみたいと
思います。

奈良さんは、小さい頃から絵が上手だったそうですが、
高校生の頃はラグビー部だったし、
まさか美術の道へ進むとは考えていなかった、
とのこと。

大学に進学するにあたり、
普通の大学よりも美大の方が楽だと、
そっちへ進んでしまったのだそうです。

しかし、美大に入ると実技をしこたま勉強してきた
他の学生さんたちがみな「天才」に見え、
不登校になってしまい、
「平均的な美大生とは違う勉強をして今に至る」
と、ツイートに書かれています。

ここまで読んで、「違う勉強」ってなんだろう？
と、彼のバックグラウンドについてもっと詳しく
知りたくなって、調べてみたのです。

奈良美智さんは1959年、青森県弘前市に生まれました。
弘前高校を卒業後、東京造形大学彫刻科に合格しまが、
本当にやりたいのは絵画だと気づき、１浪して
武蔵野美術大学の絵画科に入学しました。

20歳ときに、ヨーロッパとパキスタンを放浪、
大学に支払う授業料を旅費にあててしまい、
武蔵美を中退することになりました。

私立美大の授業料はとても高かったため、
学費の安い公立の愛知県立芸術大学に入学し直し、
大学院修士課程まで進み、1987年に修了しました。

卒業後、美術予備校で講師をしていた奈良さんは
1987年に再びヨーロッパ旅行に出ますが、旅の途中、
ドイツのデュッセルドルフに住む友人のもとを訪ね、
これがきっかけとなりドイツへの留学を決意。
翌年の1988年にドイツ国立デュッセルドルフ芸術アカデミー
（Kunstakademie Düsseldorf）に入学、
ドイツ新表現主義美術の代表格であった
A.R.ペンクに師事しています。

1993年にデュッセルドルフ芸術アカデミーを修了し、
1994年から2000年まで、ケルン郊外にアトリエを構えて
作品制作に没頭します。

ヨーロッパや日本での個展が増え、奈良さんの活動が次第に
注目されるようになったそうです。

その後、奈良さんは12年に及ぶドイツ滞在を終え、
2000年に日本に帰国されました。

(参照記事：This is Media 「奈良美智とは？
世界で活躍する現代アーティストの代表作品を徹底解説！」）

奈良さんの作品についてはよく目にしていましたし、
青森県立美術館に収蔵されている、大きな立体作品、
「あおもり犬」もいつか観に行きたいなぁと思って
いました。