オーサムストアの秘密

アートライフギャラリーN 代表の中田園子です。

このブログでは、私が日々考えていること、思い付いたこと、
発見したこと、おススメなこと・モノなどを自由に
発信していこうと思っています。

突然ですが、オーサムストアってご存知ですか?

全国展開する人気の雑貨店で、安価だけれどポップでひねりの
あるデザインやカラリングの品々が並ぶお店です。
同業他社にはFlying Tigerがあります。

私はオーサムストアについては知っていたものの、実店舗には
行ったことがなかったのですが、なぜか録画を撮り溜めていた
カンブリア宮殿(テレビ番組)を、今日ちょっと整理しようと
録画リストを見た時に、オーサムストアの社長を取り上げた回が
気になり、見始めてしまいました。

いやー、見てよかった。面白かった。

タイトルに「破天荒社長が手がけるワクワク雑貨チェーン」
とあったのが、キャッチーだったのですが、
このオーサムストアの堀口社長
本当に破天荒というか、面白いご経歴をお持ちなのです。

高校を卒業後、東京藝大を目指すも二度失敗。
渡米しようとお金を貯めるため、公園での野宿生活を経て、
単身渡米。
資金もすぐに底をつき、スラム街のリカーショップで危険な
アルバイト生活で生き抜いたタフマン。

彼の独特な感性も、このようなさまざまな経験から
養われたのかなぁと感心しながら見ていました。

そもそもオーサムストアって、日本の企業だったことに
驚きました。
Flying Tiger同様、外資だとばかり思い込んでいましたが、
破天荒な日本人社長が立ち上げた会社だったのですね。

オーサムストアがオープンしたのも、Flying Tigerがやってきたのと
ほぼ同時期だったそうで。
まさに「黒船到来」で、普通なら戦々恐々と構えるところですが、
堀口社長は、「チャンス」だと捉えたそう。
ライバルが持ってきてくれた「波」に乗る、と考えたそうで、
ピンチだとは決して捉えなかったところが、すごいなぁと
思いました。

さらに、Flying Tigerと、どう差別化したのかという質問に、
堀口社長は「完全に逆をはった」とおっしゃっていました。
扱う商品はリーズナブルな価格帯の雑貨という、
同じ土俵ではあっても、デザインや商品のカラリングを、
Flying Tigerとは全く違うテイストで勝負した、
とのことでした。

オーサムストアの商品デザイナーの大半は美大出身者だそうです。
しかも、デザイナーは商品デザインをして終わり、ではなく、
一つの商品をデザインするところから、商品が出来上がるまでの
全工程の責任を持つのだそうです。

商品開発では社長にプレゼンをし、そのプレゼンの場で
デザイナーも社長もとことん対等に議論をし、双方納得するまで
次に進まないのだそうです。

相手が社長であろうとも、立場は関係なく、
自分の意見をはっきりと主張できる。
双方譲らない、徹底的な議論の様子が
映し出されていました。

心理的安全性が担保された、健全な組織だからこそ、
良いものが生まれるのですね。

安価でポップな雑貨がところ狭しと店舗には並んでいるように
見えますが、決して大量生産、大量消費のための商品づくりではなく、
一つ一つの商品はそんなこだわりから作り出された
ものなのかと、改めてお店に行ってみたくなりました。

番組の最後の方で、社長がこだわって作った商品が
実はオーサムストアで一番売れていないものなんだと、
その商品を紹介しながら苦笑されていました。

ちょっとマニアックな、水が流れる滝のオブジェ?の
ようなものでしたが、きっとこの商品の良さを
いつかわかってもらえる日がくる!
と、持ち前の超ポジティブ思考で語られていた姿が
とても印象的でした。

堀口社長ご自身と、デザイナーをはじめとするオーサムストアの
社員、スタッフで構成されるチームが、
こだわりのものづくりアーティスト集団のように感じられ、
今日のブログに取り上げてみました。

近々オーサムストアにお買い物に行ってみようと思います。

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