リクルートはアート思考集団だった⁈

アートライフギャラリーN 代表の中田園子です。

このブログでは、私が日々考えていること、思い付いたこと、
発見したこと、おススメなこと・モノなどを自由に
発信していこうと思っています。

先日読み終えた、「起業の天才!」という本がとても面白かったので、
内容をざっくりご紹介しつつ、感じたことをシェアしたいと思います。

この本は、リクルートという会社を創業した、
江副浩正さんという方の半生とともに、
リクルートの変遷および1980年代終盤に起きた、
いわゆる「リクルート事件」の全貌について語られています。

リクルート事件が何であったかについてご存知でない方は
検索していただければ、お分かりいただけるかと思いますので、
ここではそれについての説明は割愛します。

なぜ私がこの本、あるいは江副さんについて取り上げたかったかというと、
彼の組織の作り方、人材の育て方が、まさにアート思考の概念を
活用していたと気づいたからなのです。

もちろん、その当時はアート思考や、今ではよく使われるティール組織
という言葉や概念も存在していなかったと思いますが、
江副さんの作った組織では、社員一人一人が起業家であり、
ビジネスオーナーという意識を自然と植え付けられていたのです。

江副さんの作ったリクルートという会社は、「組織図」というものが
存在せず、社員皆が、社長である江副さんとも対等に議論を
できる場所だったそうです。

後々状況は変わってくるのですが、少なくとも会社立ち上げ当初から
成長期にかけては、このように社員には、どんな意見も言える
心理的安全性は担保された環境だったようです。

江副さんは、社員との対話の際、必ず

「君はどうしたいの?」

と聞いたそうです。

江副さんから「こうしろ」というようなことは一切なく、
社員との対話からその人の内発的動機を引き出し、
最終的に「君がやってよ」とその仕事のオーナーシップを
持たせるのだそうです。

そうすると、必然的に指示待ち人間ではなく、
自分のやりたいことを責任もってやろうとする、
起業家精神を持った人間の集団ができあがるのです。

ソニーやトヨタなどモノづくり企業が最盛期を迎えていた
昭和の時代に、リクルートは情報およびコンテンツビジネスを
始めた先駆者で、新聞などのレガシーメディアを尻目に、
瞬く間に時代を牽引する企業に成長します。

また、リクルートを巣立っていった人材の中には、他分野で
活躍した方々も数多くいます。

「君はどうしたいの?」=内発的動機=アート思考

もちろん、組織を形成するには、アート思考だけでなく、
ロジカル、デザイン思考の担当も必要ですが、
リクルートという会社は、図らずもアート思考を育む土壌が
しっかりと根付いていた会社だったのだなぁと、
読後にそんな感想を持った一冊でした。

まだ読んでいない方は、GWの一冊にいかがでしょうか?

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