アートライフギャラリーN 代表の中田園子です。
このブログでは、私が日々考えていること、思い付いたこと、
発見したこと、おススメなこと・モノなどを自由に
発信していこうと思っています。
昨日のブログで紹介したおすすめアートムービーで、
私が気になっていた「ビッグ・アイズ」を早速鑑賞しましたので、
感想を少し書いてみたいと思います。
これから観ようと思っている方には、ネタバレになってしまいますので、
ご注意ください(笑)
この映画は実話を元に作られたドキュメンタリーです。
マーガレット・キーンという、1950-60年代のアメリカで
ブレイクした大きな目をした子どもを主に描いた作品が
特徴的な画家についてのお話です。
マーガレットは最初の夫と暴力が原因で離婚しますが、
その後、自称画家のウォルター・キーンと出会い、
結婚します。
が、このウォルター。
実は絵心など一つもないペテン師で、
他人の絵を自分の作品として売る天才だったのです。
この頃のアメリカは男尊女卑で、シングルマザーが
生きていくには特に大変な時代でした。
自分の才能や作品に自信が持てなかったマーガレットは、
夫のウォルターのいうがままに、彼のゴースト作家として
約10年もの間描き続け、ウォルターはマーガレットの作品を
自分の作品として売りだし、大成功します。
しかし、マーガレットは次第に自分の作品が夫の作品と
して世に出されていくことが耐えられなくなります。
「作品は自分の分身である」
「アートは個人的なものだ」
と。
最終的に、マーガレットはウォルターと別れ、裁判で自分の作品を
マーガレット自身の作品として売る権利も取り戻し、
その後も画家として活動を続けています(現在94歳)。
映画の中で、私の心に残ったシーンがあります。
マーガレットとウォルターの会話で、マーガレットが、
「人は心を惹かれて絵を買うのよ」
というと、ウォルターはその考えは甘いと言い、さらに、
「人は偶然見つけた絵を気分で買う」
と反論します。
これ、私はどちらも当たってるなと思いました。
どちらもあり、というより人々はそれぞれの理由で
絵を買うのだと思います。
作家は自分の心の中から湧き出るものを
作品として表現するのだと思いますが、
その作品を通じて、観る人、購入する人と
つながります。
どんな理由であれ、その作品に触れた人は
作品と「ご縁」があった、
そして作家とも「ご縁」でつながることが
できるのだろうと私は考えています。
当ギャラリーでお預かりしている作品たち、
および作家さんたちを、どのようにして
その先の人々へご縁としてつなぐことができるのか。
改めて考えるきっかけになった映画でした。
個人的にはとても面白い映画だと思いました。
気軽にみられる映画ですので、
Amazonプライム会員の方は
ぜひご覧になってみてください。
アートライフギャラリーNでは、出品してくださるアーティストや
協力してくださる方々を随時募集中です!!
アートを学ばれている学生さんや趣味で描かれている方、
ご自宅に眠っている作品を出品してみませんか?
下のお問合せボタン、またはLINEからメッセージも受け付けています。
その他、当ギャラリーへのアイデアやリクエストもウェルカムです。
いつでもお気軽にお問合せください。
お待ちしています!